2012年10月9日火曜日

ロールス ロイスのコンバーチブル

 


Rolls-Royce(ロールス ロイス@rollsroycecars)は言わずと知れた英国の高級車であり、日本における販売台数は年間100台弱であると記憶しています。飛行機のエンジンなどを作っている会社でありますが、日本では高級車として有名であります。20年ほど前に後部座席に乗車したことがありますが、その車はお世辞にも乗り心地が良いとは言えず、窓は電動モーターの調子が悪くて手で引き上げないと閉まらず、ヘッドライトはシャレにならないほど暗かったのですが、六本木を走ると目の前の車が道を譲ってくれると言う利点はありました。

そして何年か後に仕事の関係でロールスの取扱説明書を隅から隅まで読むことになりました。車の取扱説明書などは日本車であっても隅から隅まで読む人はほとんどいないと思います。私も仕事でなければ読む気にはならないところでした。最後の方まで読んだところで「Chauffeur School」(運転手学校)なるセクションにたどり着き、そこには申込用紙と方法が書いてありました。ここでロールスは自分で運転する車では無くて後部座席に座る車であるとわかりました。ということは車の諸経費の中に運転手の給料も含まれており、ベンツなどの他の高級車とは初めから設計思想が異なるわけです。

こういった考えの車は他にもあるわけでして、3年ほど前に発表されたのがこのRange Roverでございます。いわゆる「コラボ」モデルなのですが、コラボ相手が超高級銃メーカーのHolland & Hollandであり、これぞ猟銃界のロールス・ロイスなのです。記事には細かく書いてありませんが、写真の猟銃は最低1丁1000万円で、手に入れるだけで最低1年は待つ必要があります。つまり写真の2丁で2000万円以上で、すでに車両価格を超えています。しかも英国貴族が狩猟に行く場合は「付き人」が同行し、弾薬の入れ替えは銃ごと付き人に渡し、弾が入ったもう1つの銃を渡してもらいます。つまり1人で2丁使用するのです。

数年前のモーターショーに出かけたときのことです。モーターショーの高級車部門のブースは商談ができるようになっています。当然ロールスも出品しておりまして、この頃は自分で運転するモデルも販売していました。私のようなド庶民は後部座席はおろか運転席にも座ることは無いようなモデルでございます。屋根は後部座席後ろに収納可能ないわゆる「コンバーチブル」(オープンカー)で、観音開きのドアの内部には純正の傘が収納されています(折り畳み式の傘ではありません)。

そのロールスの前に係員と60歳前後の紳士が登場しまして、観客の見守る中係員が紳士に車の説明を始めました。どうみてもお金持ちの顧客であります。私は車の内部をよく見ようと前列まで移動したところで、紳士の頭髪に若干の違和感があることに気が付きました。車を良く見せるための強烈な照明が紳士の頭髪の違和感を引き立たせています。こうなると悠然と係員の説明を聞く紳士の頭髪が気になって仕方がありません。紳士はしばらく車内を見回してブースの方に戻って行くときに私は思わずつぶやきました。
「おっさん、車はコンバーチブル。おっさん、頭もコンバーチブル」


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