2018年1月31日水曜日

イタリアにおけるメイド トゥ メジャーのスーツ

 

イギリスやイタリアをはじめとしたヨーロッパ諸国では、高級ビジネス スーツは既製品では無く仕立て服が多くなります。参考までにガブリエレ パジーニやタリアトーレなどの近年日本で人気があるイタリアのブランドはどちらかと言えばパーティー向きであり、イタリア本国でもビジネス シーンで着用するには華やか過ぎると思われます。

それは日本であっても同様で、あまり華やかなスーツを着用すると単なる道化師と化す可能性があります。したがって私もファッションに関係が無い仕事の場合は相手先に合わせてドレスダウンする場合があります(実際のところラペルのフラワーホールの花飾りなどは、真面目なお仕事の場面では不似合いな印象です)。

一般的にビジネス スーツにおいて求められるのは華やかさよりはエレガントさであり、それは柄やデザインはもとより生地も重要となります。そういったなか、Fabio Attanasio(ファビオ アッタナシオ@fabioattanasio)氏が、ロロピアーナのカシミア生地でベルベストのダブルブレストのスーツを仕立てられたのでご紹介いたします。

氏はTBDアイウェアの創立者としても知られるイタリアの実業家でおられます。またアレッサンドロ・スクアルツィ氏をはじめたとした、日本でも著名なイタリア人の方々ともご交流がある模様です。上記の写真は複数枚が連続しており、日本ではあまり見ることができないフィッティングの過程を見ることができます。

メイド トゥ メジャーはあらかじめ用意された型を中心として作られ、ゼロから作るフルオーダーメイドとは異なります。そうは言ってもベルベストであれば最低でも50万円の費用は必要かと思われます。しかし、これぞイタリアの仕立て服といった素晴らしい仕上がりになっております。

氏によればフルオーダーメイドと比較しても遜色ないレベルで仕上がったこのスーツは、後ろの首部分やラペルのフィッティングが素晴らしく、パンツはお尻もしっかりフィットした22cmの裾幅であるとのことです。また全体的なシルエットは流行の細身では無く、このスーツはまさに英語で言うところのBusiness Elegant Attire(ビジネス エレガント アタイア)そのものでございます。

ちなみにスーツに限らず仕立て服の場合は会話が重要となります。黙ってすべてをお店に任せればカッコ良くなるわけでもありません。はっきり申し上げれば会話が苦手な方には向きません。ただし日本では仕立て服の文化がヨーロッパほど成熟していないため、店側から次々とオプションが提案されたり、顧客側の無理な注文に応えざるを得ない事情も存在します。

一般論ではありますが仕立て服の場合、担当する店員さんよりカッコ良くなることはできません。もし店員さんの着用している服があまり似合っていないと感じたら、そのお店は止めたほうがよろしいかと存じます。


2018年1月28日日曜日

カラブレーゼの12折りのネクタイ

 

上記はイタリアのブランドであるCarabrese(カラブレーゼ@calabrese1924)
の12折りの限定販売ネクタイでございます。参考までに30本限定で、販売価格は明記されておりません。12折りはDodici Pieghe(ドーディチ ピエゲ)と表記され、1枚の生地を12回折って製作されることから呼び名が付いております。

ここまで手が込んだネクタイは手工芸品に近いものがあり、外見からはそれと判別できないのであまり一般的ではありません。東京都内では日本橋三越本店において、Angelo Fusco(アンジェロ フスコ)氏が手がける12折りおよび10折りのネクタイが販売されております。価格は5~6万円前後であったと記憶しています。



国内で入手しやすい7つ折り(セッテピエゲ)であれば、E.Marinella(マリネッラ@emarinella)をはじめとし、比較的安価な上記のbarba(バルバ@barbanapoli)などが挙げられます。そして12折りや7つ折りは芯地が無いので(一部あり)柔らかな印象のネクタイとなります。これらのネクタイは上級者向けではありますが、10万円を超えるスーツなどに合わせればバランス良く決まるかと存じます。


2018年1月26日金曜日

La Martinaのスモール トートバッグ

 


3年ほど前に購入したLa Martina(ラ マルティナ@lamartinapolo)のバッグが寿命により壊れたので新しく購入いたしました。アルゼンチンの同ブランドはポロ競技が存在する国を中心に店舗を展開しておりますが、残念ながら日本国内には店舗がございません。

La Martinaはポロ競技のオフィシャル サプライヤーとしても世界的に有名であり、英国王室の方々も競技で着用されておられます。またドイツやイタリアをはじめとしたヨーロッパ諸国にも店舗を展開しており、比較的お求めやすい価格帯のカジュアル ウェアとしても人気があるようです。


今回はイタリアのEbayにおいて約6,300円と送料の約2,700円をプラスした約9,000円で購入いたしました。この商品は新品ではありますが、出荷前に多少の傷があるとの連絡がありました。添付の写真を参照してみましたが許容範囲であったので、B品ということで納得して購入しました。ちなみにイタリアから郵便で発送され、到着まで17日間を要しました。

La Martinaのトートバッグはジップで開閉する製品が多く、これが旅行などで横に倒して置く場合に便利なので気に入っております。単にヨーロッパ市場における防犯対策かもしれませんが、中身がバッグから落ちた可能性を否定できるので安心感があります。


2018年1月24日水曜日

それほどイイのか無印良品のキャリーケース

 

上記はイタリアかぶれの皆様にはおなじみのアレッサンドロ・スクアルツィ氏でございます。氏は海外を移動する際にはRimowa(リモワ)のスーツ ケースをご使用されていたようですが、無印良品のキャリーケースに変更されたそうです。理由はリモワは移動の度に、何らかの補助が必要であったからとのことです(恐らく重さや大きさが原因によるもの)。

私も10年以上前の100リットルのリモワのアルミのスーツケースを所有しております。購入後の最初のアメリカ旅行で数カ所が大きく凹んで修理に出しました。さらに歪みも発生しました。10万円以上のスーツケースで凹みはまだしも、歪みはどうなのよ?といった感想でした。

リモワのアルミ スーツケースは傷が付くことは前提なので仕方がないとは思うのですが、歪みは精神的許容範囲を超えていたので同ブランドのサルサを次に購入しました。サルサ シリーズはポリカーボネート製で軽くて凹まないのですが、購入後すぐに内部の固定用ストラップが根本から切れました。そういった経緯もあり、残念ながらリモワに良い印象はございません。

さてその無印良品のキャリーケースですが、ネットなどでも評判がよろしいようであります。低価格でありながらキャスター ロック(ホイール ストッパー)も装備し、軽くて頑丈とのことであります。キャスターロックは電車などでの移動時にケースが動かないので便利な機能ですが、中価格帯以上のキャリーケースなどで見かける装備です。
【参考記事】リモワに勝った! 無印良品のスーツケースが15製品中1位になった理由

現時点において私は無印良品のキャリーケースの購入の予定は無いのですが、頻繁に海外を移動されているスクアルツィ氏が使用しているのであれば良いのではないかと考えてご紹介した次第です。参考までにヨーロッパあたりの上流階級の皆様はご自身で重い荷物を運ぶことは無いので、リモワと言えどもキャスター付きの高級スーツケースはお持ちになられない模様です。


2018年1月20日土曜日

ネイビー ジャケットのコーディネート

 


ネイビー ジャケットはオシャレさんには必須のアイテムのひとつでございます。巷ではストライプ柄やウィンドウペーン柄(格子柄)などの柄物をよく見かけますが、柄物は柄自体に目が行きやすく面積が広いので組み合わせる他のアイテムの選択が難しい一面があります。特にウィンドウペーン柄は、初心者の方は避けたほうがよろしいかと存じます。

ネイビー ジャケットに限らず無地のジャケットは袖や肩のサイズをキッチリ合わせることは無論のこと、質感にも気をつかうことが重要です。あまり光沢があるものは避け、少し暗めの色を選択すると良いかと思います。以上の条件を満たせばブランド物である必要性もありません。また、様々な色のパンツやシャツとも合うので汎用性が高いジャケットとも言えます。

参考までに下記の写真のようにジャケットの袖の長さは、ジャケットからシャツが1~2cm出る程度が望ましいと言われております。

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比較的ゆったり目のコーディネートですが、体にジャストフィットしている印象です。ネクタイの柄が単色系のコーディネートのなかで良いアクセントになっています。ベージュのパンツとの組み合わせも良い印象です。


こちらはブルー系のギンガムチェックのシャツとの組み合わせです。茶系のネクタイもジャケットの質感と良く合っています。グレーのパンツとの相性も良い感じです。

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最近復活されたラポ・エルカーン氏は、お顔も含めて圧倒的な存在感であります。ご本人の年季もさることながら、スーツ類はフルオーダーメイドなので一般の方では到達し得ないレベルでございます。サングラスまでネイビー系に合わせておられますが、ネクタイの色および質感とジャケットが良く組み合わされております。さらに白い歯なので、なお良しです。


2018年1月15日月曜日

ビジネス シーンにおけるジレの着こなし

 


ジレはどちらかと言えばガッシリとした体格の人のほうが良く似合い、細身で胸が薄い方ですと細さがさらに強調される傾向があります。また伸縮性が無いコットン素材を使用していると息苦しさを感じることもあります。かと言って大きめのサイズを選択するとカッコ良さが半減するので苦労するところです。

結局のところサイズ感を含めてジレは意外と着こなしが難しいのですが、冬場の防寒対策という観点においては有効であると思います。特にニット ジレは軽くて着やすくお手軽なので人気があります。ただしニット ジレで背中(特に首の下あたり)にシワが寄る場合、それは体に合っていないので注意する必要があります。

また、スーツ スタイルにおけるジレのコーディネートにあたっては守るべき点がひとつあります。それはジレと同系色のアイテムは極力使用しないという点です(3ピースのスーツは除く)。理由はジレに差し色の役割を担当させると綺麗に見えるからです。


白いジレは玄人さん向けでありますが、茶色系と組み合わせると自然な印象です。またジレのボタンが茶色である点も見逃せません。


こちらはグレーと黒の組み合わせです。これは初心者の方でも容易にカッコ良く決まるかと思います。


これはレベルが少々高くなるパープルのジレですが、暗めの色のジャケットやパンツと組み合わせると綺麗に見えるかと存じます。

参考までにニット ジレの一番下のボタンまで留めると、その部分が盛り上がってしまって見栄えが悪くなる場合があります。これは他のアイテムにも言えることで、例えばダブルジップのアウターであれば下のジップを少し開けるとスッキリとした印象になります。


2018年1月9日火曜日

ピッティ イマジネ ウオモ93が始まりました

 
現地時間の1月8~12日の日程でフィレンツェのFortezza da Bassoにおいて、メンズ ファッションの見本市であるPitti Immagine Uomo(通称:ピッティ@pittimmagine)が開催されております。同見本市は冬と夏の2回開催され、近年では着飾った紳士の皆さんのスナップ写真が有名となっております。

それらのスナップ写真は、2月あたりから日本の各メンズ ファッション誌に掲載されることになります。しかしインスタグラムで以下の代表的なハッシュ タグやアカウントをフォローすると、一足先にリアルタイムで見ることができます。

【ハッシュタグ】

#pitti93

【アカウント】

fablainmtm


fabriziodipaoloph


plazauomo

近年は写真を撮られたい方々が世界各国から会場入り口付近に集まり、まるでコスプレ衣装の様相と呈しているとのお話を伺います。確かにそれらの人々のファッションはパーティー用ならまだしも実用的には参考になりませんな……とは現地を訪れたことが無い私のひがみでございます。


2018年1月7日日曜日

マリネッラの小紋柄ネクタイ

 
小紋柄のネクタイはE.Marinella(マリネッラ@emarinella)を代表的する柄のひとつであります。日本国内でこの柄はあまり見かけませんが、イタリアをはじめとした各国要人の皆様などが愛用されているとのことです。この柄は印象に残りにくいのですが、エレガントという観点においては中級者以上の方にオススメであります。


上記のコーディネートはネイビーを基本とした小紋柄のネクタイとの組み合わせです。しかしこのような明るい色のネイビー スーツは難易度が高いので、濃い目のネイビー スーツが良いかと思います。


同じネクタイでベージュのジャケットとの組み合わせです。白いシャツを組み合わせるとネクタイが浮いて見えるので、ブルーのシャツを着用していると思われます。このコーディネートはビジネス向きではありませんが、パーティーなどの会合では会場一番のカッコ良さになるかと存じます。


昨年マリネッラのナポリ本店で、ウェールズ大公妃がチャールズ皇太子にプレゼントされたネクタイです。この3種類は日本にも本数限定で入荷しましたが、売れ行きが良いので追加で入荷した模様です。私のお客様にもご購入いただきましたが、2ヶ月ほど前にマリネッラ ナポリ 丸の内でも見かけたので残っているかもしれません。参考までにセッテピエゲでは無いノーマル仕様で税抜き30,000円とのことです。